はじめに

「バス代さえあれば子どもたちをビーチへ連れていけるのに」

横浜市の小学校で環境授業を続ける

NPO法人 海の森・山の森事務局の豊田さん(62)は

少し悔やしそうに語ります。

皆さん、はじめまして。吉岡と申します。

ビーチクリーン活動を通じて出会った

豊田さんの海を守る活動を手伝っています。

僕がクラウドファンディングを始めた理由、

それは、

小学校向けの環境授業でやれること限られる問題

です。

非営利団体が授業を実施する場合、

たとえそれが小学校からの要請であっても

報酬をもらえるケースは少なく、

必要な経費は団体の活動資金から捻出する必要があるため

どうしても講義が中心になります。

そんな豊田さんの宝物、

それは昨年、授業の一環でビーチクリーンに連れて行った

小学生たちからもらった感謝の手紙です。

「また行きたい！」

「これからもごみ拾いを続けます！」

そこには、ビーチクリーンが

いかに忘れられない体験であったかが綴られていました。

この手紙を読ませてもらった時、

自分がビーチクリーンを手伝いながら考えていた

モヤモヤが晴れたような気がしたのです。

拾っても拾っても無くならない、

無くなっても翌週行くと元に戻っている、

そんな状況を見るたびに

「ビーチクリーンって何のために続けるのだろう・・？」

という思いがずっと拭えませんでした。

でも、

豊田さんの活動に触れた子どもたちの意識は確実に変わっていた。

そう気づいた時、

バス代が捻出できないために子どもたちをビーチに連れて行けない

この状況を何とかしたいと思いました。

資金を理由にこの活動を止めて欲しくない

そこで考えたのが、

①海ごみの実態を知るビーチクリーン体験

②学んだ成果を披露するSDGs発表会

をパッケージにした環境学習プログラムです。

ポイントは②の発表会。

先生や保護者のみならず自治体、地元企業を

巻き込む形で実施することで支援する側にとって

意義を見えやすくする狙いです。

そこで、

皆様からいただいた支援を原資に

まずはこのプログラムを実際に横浜市内の小学校で実施し、

その成果を持って来年度以降の支援を募りたいと思っています。

支援が必要な理由

「バス代くらいなんとかならないの？」と思う方も

いるかもしれません。

しかし、豊田さんをはじめ地域で環境活動を続ける非営利団体は

活動のたびに自治体や地元企業を回って少額ずつ支援を集めて

なんとか活動実費を賄っている団体が多く、

１ヶ月ほぼ休みなしで活動しても自身の給与が数万円、

という状況もザラにあるため

1回およそ15万円のバス代を捻出する余裕がないのが実情です。

「資金のことを気にしなければ出前授業を今の２倍に増やせる」

と豊田さんは言います。

だからこそ

その都度、資金調達に苦心することがないよう

地域とつながる環境学習プログラム

を作り上げたいと考えました。

支援の使い道と今後のスケジュール

いただいた支援は、

子どもたちをビーチクリーンへ連れていくためのバス代、

人件費、そしてSDGs発表会に必要な経費に充てさせていただきます。

【費用内訳】

・バス代（1回分）：¥150,000

・発表会の会場費(1日)：¥30,000

・発表会の撮影・照明機材費(1回)：¥40,000

・NPO人件費(計4日×1クラス)：¥150,000

・下見、引率にかかる諸経費：¥30,000

【スケジュール】

・2022年6月〜7月・・・学校側との打ち合わせ

・2022年9月〜12月・・・学習プログラム・ビーチクリーン実施

・2023年1月〜3月・・・発表会

＜応援メッセージ＞

さいごに

昨年１年間で豊田さんが実施した環境授業は５２回。

計１５クラス、約５２５人の子どもたちに対して

１回行くたびにほぼ半日（３〜４コマ）をかけています。

自身の収入などお構いなし。

そんな、

企業や自治体にはとても真似できない熱量で

活動を続ける非営利団体に光が当たる社会にしたい。

その一助としてのこのプロジェクトは

目標に達しなかったとしても必ず実現の方法を模索したいと思います。

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【プロフィール】

吉岡 謙一(よしおか けんいち)

1982年生まれ、もうすぐ40才。東京都出身。

広告会社歴17年。コピーライター。

【これまでの活動】

2021年11月

　釣りを始めた小5の息子の口から

　SDGsというワードが出たことにびっくりする。

2021年12月 

　瀬戸内海で3泊4日のビーチクリーンイベントに参加。

　漂着ごみの惨状に衝撃を受ける。

2022年1月〜2月

　各地の環境活動団体の話を聞く過程で豊田さんと出会う。