はじめに

現在、「学習の機会の格差」が広がっています。

先生「質問等ありますか？」
こども「…」
先生「どうですか？」
こども「すみません、パソコンの調子が悪くてうまく聞き取れなくて。」
先生「もう一度解説しますね！」
こども「すみません、パソコンの調子が悪くて、画面をオフにしてもよいですか？」

日々、私たちLibraがさまざまな理由で学校や塾が合わなかったり、通うことができない子どもたちに学習支援をする中で、子どもたちとしているやりとりです。

私たちの思い

はじめまして、非営利団体「Libra」代表の小関と申します。
普段、Libraではオンラインで1対1の学習サポートを行っています。

Libraに来るのは、ひとり親世帯の子ども達など さまざまな理由で ・塾に通えない ・学校の授業について行けない ・学校が合わない といった課題を抱える子ども達です。

現在、「学習機会の格差」が広がっていることを、みなさんはどれほど重大に捉えていらっしゃるでしょうか。
両親に高額なパソコンを買い与えられ、夏は涼しく冬は暖かい快適な部屋で、ふかふかのソファに座って塾のオンライン授業を受ける子どももいます。 その一方で、塾に行きたいと親に言い出すことすらできず、小さなスマホに途切れ途切れのWi－Fiをつないで、私たちの学習支援に訪れる子どももいるのです。

私は、学ぶ意欲を削がれ続ける子どもたちを、何人も見てきました。
これは深刻な「学習機会の格差」だと感じています。

私たちの学習サポートを利用したくても、そもそもネット環境がなくて利用できない、という子どももいます。

そんな子どもたちに、画面をオンにして取り組めるようなパソコンやインターネット回線、家庭内の環境音を遮断した上で、先生の声がはっきりと聞き取れるようなヘッドセットを届けたい―――そんな思いでクラウドファンディングに挑戦することにいたしました。

「すべての子どもたちがどのような環境や特性を持って生まれても、可能性を閉ざされることのない社会」の実現のため、みなさんのご支援を宜しくお願い致します。

支援が必要な理由

私たちLibraは、さまざまな理由で、塾に通えなかったり、学校の授業が合わない子どもたちにオンラインで週に一回、30分から１時間程度、学習支援を行う活動をしています。

拓実くん（仮名）は、ご両親のお下がりのパソコンを使っており、パソコンのスペックの問題で毎回画面をオフにした上で、授業中に何度も先生と「すみません、今の部分もう一度言っていただけますか？。」というやりとりをしています。
画面をオフにしているため、先生も拓実くんの様子がわからず、先生も生徒も授業に集中して取り組むことができない状態が続いています。

美月ちゃん（仮名）は、家庭内のテレビの音、ご兄弟が歌っている声、ご両親の怒鳴り声など、家庭内の環境音のせいで授業に集中できず、途中でやる気がなくなってしまう状態が続いています。

・インターネット回線が悪い。
・パソコンのスペックが足りない。
・環境音を遮断し、鮮明に先生の声を聞き取れるヘッドセットが無い。
など… コロナによって、オンライン化が進んだことで、家庭の経済状況による学習の機会の格差がますます広がっています。

パソコンを用意してください、ネット環境を整えてくださいと伝えることは容易ですが、それができない環境にいる子どもたちが今、私たちの目の前にいます。

ひとりひとりにさまざまな環境や特性があるように、ひとりひとりに合った支援を届けたい。彼らの可能性を、社会が閉ざしてはならない。 このような思いから、クラウドファンディングの実施を決意しました。

支援の使い道

集まった支援は、全額オンライン授業を受けるのに適したパソコンやタブレット、ポケットWi-Fi、教材、ヘッドセットに利用します。

• 175,120円（パソコン4人分）

【zeropc xシリーズ：panasonic let’s note CF-SZ5】

zeropcとは、環境への負荷ゼロを目指すパソコンです。 廃棄になったパソコンなどから利用可能な部品を集め、再度組み立てています。 また、日本で暮らす難民申請中の方の支援も行っております。

• 12,000円（ヘッドセット6人分）

【エレコムヘッドセットマイク付き】

• 20,100円（ポケットWi-Fi3人分※１年間）

【縛りなしWi-Fi月額3,400円初期費用3,300円

　回線速度1.2Gbps

　データ容量40GB】

• 29,000円（学習用タブレット教材1人分）

　【NEC　Androidタブレット LAVIE TAB E（10型）29,000円】

• 15,000円（運搬費）

計 251,220　円

皆様のご支援の結果、目標金額をオーバーした場合、彼らが日々の学習で使う参考書やノートなどに利用させていただきます。
また、目標金額に残念ながら到達できなかった場合は、パソコンを最優先で彼らに届けたいと考えております。

さいごに

現在の社会では、生まれた家庭や環境により子ども達の将来が大きく左右されます。

近年でも、東京大学の学生の親の6割が年収950万円以上という調査結果が話題になりました。

もちろん学歴が全てではありませんが、学歴により将来の可能性が大きく左右されてしまうのが現実です。

また、学習することでより豊かな人生を歩むことができます。

そんな「学習」の機会が、与えられていない、守られていない子どもたちが悲しいほど多くいます。

私たちLibraには多くの若いスタッフが在籍していますが、私たち自身、 今まで生きてきた中で多くの格差を体感してきました。

私たちはこの国を、社会を愛しているからこそ、生まれてきた子ども達がこの国に生まれてきて良かった。そう思えるような日本にしたいと思っています。

どのような環境や特性を持って生まれても、子ども達には自分の可能性を信じて、歩みたい人生を歩む権利があるはずです。

私たちが行なっている学習支援がその一助になればと思っています。

どうか、子ども達の可能性を信じ、子ども達がいきいきと暮らして行ける社会の実現のためご支援をお願い致します。

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【プロフィール】

Libra

2021年12月11日　設立 2022年3月
特定非営利活動法人設立認証申請（現在審査中）
これまで、継続して10組30人以上の面会交流支援を行い、 毎週6人の子どもたちの学習支援を行う。

代表理事：小関ともたか
小学校６年生で両親が離婚、３人兄弟を母が女手一つで育てており、塾に行きたくても通えない、スマホが買って貰えず同級生と連絡が取れない、電気や水道、ガスが定期的に止まる環境下で育ち、家族と折りが合わず、19歳の時に単身渡った北海道でLibraの設立を決意。

【これまでの活動】
私たちLibraは、「すべての子どもたちが、どのような特性や環境を持って生まれても、可能性を閉ざされる事のない社会の実現」を理念として掲げ、これまで学習支援や離婚後、別居親と子どもの交流の機会を守る面会交流支援を行ってきました。
スタッフの多くが、ひとり親家庭などさまざまな事情を抱えながらこれまで歩んできた当事者であり、理念への強い思いをスタッフ共通のものとし日々活動しています。